福井市自然体験交流推進協議会について

協議会概要

福井市自然体験交流推進協議会について

 福井市美山地区、東郷地区は、福井市の東部に位置しており、農山村地域で山と緑、自然が豊かです。東郷地区には福井市少年自然の家、福井県体験の森など子どもの体験活動が活発に行われており、隣接する一乗地区は朝倉氏遺跡があり歴史と文化が息づく地域です。また美山地区にはリズムの森キャンプ場、小学校統廃合によって廃校となった施設を活用した生涯教育施設などがあります。これらの地区では、自然や文化、歴史、人材を活かした様々なまちづくりが取り組まれています。

 国の中教審の答申などでも自然体験活動の教育的効果が注目されているなかで、全国的にもこうした自然・文化・歴史などを活かして自然体験活動の機会を子ども達に提供する様々な団体があります。またNPO法人自然体験活動推進協議会(CONE)など、これらの団体が加盟した協議会では全国的な普及に取り組んでいます。福井でも様々な団体が活動していますが、その一つ、NPO法人自然体験共学センターは2001年より活動を開始、福井市少年自然の家、小浜市谷田部地区などで自然体験活動に取り組んでいました。美山地区でも北東アジアの子ども交流事業に取り組んだことが縁で2005年1月に美山地区上味見地域の旧上味見小学校に事務所を開設、四季折々の自然体験活動に取り組んできました。

 こうしたなかで、2007年度文科省委託事業「省庁連携体験活動ネットワーク推進プロジェクト・ネットワーク型体験活動に関する調査研究」(CONE主催)として、福井市美山地区における連携型の自然体験活動を考える会が行われました。地域、行政、まちづくりや文化活動などに関わる様々な関係者が参加、連携型で自然体験活動を行っていこうという機運が高まりました。丁度、文科省・農林省・総務省の三省連携で、全国全ての小学校を対象に一週間程度の学校教育としての宿泊型体験活動を農山漁村で行う「子ども農山漁村交流プロジェクト」構想が打ち出された時期であり、美山地区でもこうした構想を受け入れ貢献を果たしていくことが話し合われました。

 美山地区上味見地域は、豪族「伊自良氏」が室町時代以降に拠点を構えたところであり、その館跡を復元し資料を展示した伊自良の里資料館があります。その伊自良氏をテーマにしたまちづくりが進められており、その中核は伊自良温泉を管理運営する住民団体の伊自良の里振興協会です。同地域の全体的な活性化戦略を掲げるなかで、自然体験活動に積極的に協力しています。

 上味見川での川遊び、伊自良温泉入浴、体験農場での農作業体験、森林体験、民泊体験、歴史学習など様々な体験学習活動がこの地域で出来るようになってきました。こうした体験活動は、2008年に実施された文科省委託事業「小学校長期自然体験活動プログラム開発事業」体験メニューに取り入れられました。             
また、小学校長期自然体験活動を担う人材養成に取り組もうと2008年に文科省委託事業「小学校長期自然体験活動指導者養成研修事業」が実施されました(CONE主催、CONEに登録する福井県内の指導者のネットワーク組織「CONE福井」が企画運営)。これに参加したことがきっかけで、東郷地区のまちづくり団体である東郷ふるさとおこし協議会が教育への貢献と地域活性化をめざして連携活動がスタートしました。2009年7月に美山・東郷の連携事業として小学生を対象にした3泊4日宿泊型自然体験活動「まんまる体験活動」を実施、3日目に東郷の民家で農家民泊を受け入れ実施しました。同年11月に福井市少年自然の家と東郷・一乗地区をフィールドに実施された第10回CONE全国フォーラムin福井(CONE主催)では、小学校長期自然体験活動や歴史体験の分科会の案内役を担当、交流会では東郷の味をふるまうなど全国の体験活動指導者との交流が広がりました。
 
 また、小学校長期自然体験活動を担う人材養成に取り組もうと2008年に文科省委託事業「小学校長期自然体験活動指導者養成研修事業」が実施されました(CONE主催、CONEに登録する福井県内の指導者のネットワーク組織「CONE福井」が企画運営)。これに参加したことがきっかけで、東郷地区のまちづくり団体である東郷ふるさとおこし協議会が教育への貢献と地域活性化をめざして連携活動がスタートしました。2009年7月に美山・東郷の連携事業として小学生を対象にした3泊4日宿泊型自然体験活動「まんまる体験活動」を実施、3日目に東郷の民家で農家民泊を受け入れ実施しました。同年11月に福井市少年自然の家と東郷・一乗地区をフィールドに実施された第10回CONE全国フォーラムin福井(CONE主催)では、小学校長期自然体験活動や歴史体験の分科会の案内役を担当、交流会では東郷の味をふるまうなど全国の体験活動指導者との交流が広がりました。  
 こうしたなかで平成21年度農林省事業グリーンツーリズム緊急対策事業を受け、これら関係団体が協議を重ね(福井市農政企画課、福井市教育委員会学校教育課なども福井市関係機関等として参加)、福井市内の小学校等において農山漁村等での宿泊体験活動が実施されるとともに福井市内外の小学校等の当該活動の受入を推進することを目的として、福井市自然体験交流推進協議会(前川勝己会長)が2010年3月11日に設立されました。